楽しいデジタルペン

ゲーム「モンスターハンター」に登場するモンスターを描きました。

線は絵の始まりですから、線を引いて楽しいかどうかが、すなわち絵が楽しいかどうかに繋がります。

アナログでしたら、ペンを買って使えば済みますが、デジタルでは、入力機器・ソフト・画面解像度・キャンバス解像度、諸々によって線の感じが変わってしまいますから、望む線が引けるまで、私はなかなか調整に難儀しています。

使用ソフトはクリップスタジオで、今回はこんな感じです。(タブレットの感度が環境によって異なるので、クリスタユーザーにとっても、実は私以外の人には無意味なスクショです。)

好みとして、入りは細く、ある程度の筆圧から急に太く、愛用の万年筆に近いものにしたい。紙の質感も多少は欲しい。(現在は液晶タブレットを使っていますが、板タブを使っていたときも、筆圧変動が大きいブラシをフェザータッチで使っていました。)

細い線を引く場合、ドットのつぶれによって疑似的な質感が生まれることを考慮して、全てテクスチャ依存ではなく、ブラシ先端形状の粗さも加える方が上手くいきます。(テクスチャにモノを描くのではなく、描くモノにテクスチャを加えるのがクリップスタジオ。ハンコみたいなものです。)

しかし、あまり粗いブラシでは細線がシャープになりすぎてしまうので、2枚目の左側を最後に描いたのですが、このときからインクの不透明度を筆圧の最初の方だけ下げるようにしたら、いい具合の柔らかさが出たと思います。

スクショではブラシサイズが70ですが、描いたときは40でした。より大きいサイズ(キャンバス解像度)で描く場合、見た目の効果を同じように保つためには、テクスチャの設定を合わせる必要があります。上述のように、小サイズではドットによって質感があるように見えるブラシも、拡大するとただの太いベタ塗り線になってしまうからです。(より大きい判は、より多く削らなければいけません。紙質はつまり判の彫りです。)例えば、2倍のサイズで描くときは紙質の濃度と拡大率を2倍にするとよさそうです。

因みに、こんな風に描いています。

たいして描き込んではいないのですが、目の周りが疲労でピクピクしていました。

鱗なんか描いたことないので、ガノトトス(一枚目の左の)はちょっとげんなりしてます。

ゲリョス(二枚目の左の)は鱗がないので遊べていますね。ゴム皮っていうよりエナメルになってしまいましたが。

しかしこのティガレックス(一枚目の右上)、腕が長くて気持ち悪いですね(笑)。
小顔+腕長い=強い っていう私の好みがよく出ています。