本を作っている人らのエネルギーがすげえなあと思いつつ、ああ、そういえば、印刷して見るつもりならdpiをそれに耐えるものにしなきゃならないんだった・・・。と、最近の低解像度の絵を後悔。
ギャラリーを見返していたら、やっぱMSを描いていた頃のタッチ、大好きだな。
線画主体の描法にしようと試しはじめてから、描法に拘りすぎていた気がする。
結局のところ、厚く塗る人間なんだなぁ私って。
だいたい、薄く塗るってことにちょっと問題があって、クリスタだとファーストタッチしか薄くないんですよ。どんどんテクスチャを喪失していっちゃう。かといってテクスチャを強めると、要はストロークに穴が空くのだから、ザラついてしかも淡い色になってしまう。質感というものが立体と光の関係で出来ていない以上は、再現には限界がある。(かと言って、ストロークを立体で出力するような、ペインターのぶらしは重いし、やらせくさい。)
あんまり統一感とかシステムとか様式とか考えずに、改めて気ぃ抜いてやってみようかな。
ただし、デジタル描法みたいなものとは距離を置きたいんンだよね。
小松崎茂の絵を見ると、目が醒める気がするのですよ。テクニック的なキレイさで片づけない、血と魂が通っている。
そういう荒々しさは今の水準では古拙と言われるものなのかもしれないが、見るたびに身の震えを抑え得ないのは小松崎作品くらいのものです。
そういうものを絵に注ぎたい。
う・・・やっぱりやっぱりまるごとわからん・・・わああ
いろいろとクリスタのブラシ設定を試し中です。
非常にうさんくさい挙動が出来て、楽しいと思えば楽しいです。
確かに効率がいいや。フルウェットを前提とした調整をすれば何にでも対応が出来るので。
メディウムの干渉でボケるわけではないデジタル画材で、ボケる、という機能を削って使っていれば、そりゃ当然柔らかい表現なんて出来ようがなかった。
これで、2次元的なものを求められたときに応えられるようにしたい。
薄塗り脱却とはいえ、例えばデウスの胸部はすごくいい感じにヌルッと描けたんです。あのテンションで全体を描ければいいと思うのですが。
毎回どうやって描いたのか自分でもわからないんですよね。同じに見えるとは思いますが、全ての絵で違うことをやっているんです。試しながら。おかげで、もう前の絵でいいなって感じたやり方を忘れてる。
あれ・・・?これでいいんじゃないの・・・?何が問題なんだ・・・?
・・・考えてみたら当たり前のことで、モノが違えば別のやり方で描かなくちゃいけない。
例えばVDTとORWって質感が違うんですなあ。VDTはハイレゾ版がありませんが、金属質であろうことは想像できますよね。
ORWは皮の感じに見えます。どっちか難しいかって柔らかいものの方が難しいんです。
慣れ、経験なんですね。描こうとしたことがないのに描けない(泣)なんて言っててもしょうがない。同じものばっか描いてちゃいけないんです。一発屋になりたくないってのはそういうことです。
ゼノギアス以外の絵を描くときは、その経験を持ち帰るためだと言っても過言ではありません。
(ランカーを描こうとして諦めたことがあるのですが、モンハンの竜は近いでしょ?意外と描けそうかもって思えてきましたよ。)
但し、ある程度は自分の絵の質に置換していかなければ、徒に時間が掛かるうえに却って統一性は無くなる、悲劇なのですが。(それが”下手に”上手すぎるとコラージュになってしまいます。)
私の普段のやつは↑の感じでとりあえずは描けるとして、2次元美少女が描けない。
頼まれることがあるのでなんとか対応したいのだが・・・絵にするのがほんとに難しい。
色が「かわいく」ならない・・・。