ちんもく

チラッと沈黙の艦隊を観たんだが、これシン・ゴジラじゃねーか!と思って。

「怒りの日」の演出クサさ※、(余計な)ヒロインの入れ方と明朝体でアンノ臭濃厚となってきたところに、影の総理が出てきて、同じキャスティングじゃねーかおい!

と思ったんですが別人である(橋爪功と平泉成)。言いがかりも甚だしいごめんなさい!

とは言え、やたらと広角で回転する日本ドラマ式映像がクールだと思ってるところに疑問を感じずにいられないワケであります。

え、ホントに、全くの、無関係なの?スタッフにアンノフォロワーって居ないんですか?

なんでああも似てしまうのか不思議である、と同時に、自分の価値基準に外れたものを貶めなけりゃ気が済まない、私の精神性もどうかしてると思うんだが。

そんな見当違いの因縁は置いておくとして・・・。

冒頭でやまなみ沈没の映像が出てきた時点で、私の気分は楽しい方向ではなくなった。

潜水艦の中で、音だけを頼りに相手の様子を感じてますよ、って状況に観賞者を同調させていたと思うのですが、

それでなんで向こうの様子を逐一ヴィジュアルとして映さなきゃならないのか?

視覚的説明が親切すぎて緊迫感が無い。と思うんだがどうでしょう。原作はどうだったかな?

(リアリティの面での突っ込みは多分・・・野暮っつか素人レベルの着眼点で得意顔も恥ずかしいので、その手のプロにお任せします。)

僕は見た目よければそれで楽しめるのですけど(実写化やリメイクに期待するのって殆ど映像体験だけだと思いますが)、なんか自分の好き勝手に期待するのって間違ってる気がしますね。作り手が視聴者に何を伝えたいかってことに、私は無頓着すぎる。

性根が悪いので、wikiって、アンノ映画スタッフと照合しようとしたけど得られるものはありませんでした。

しかし主題歌がAdoさんだそうで聴いてみて、こういう(Aimerさんみたいな)テイストでも歌えるんだ~すげえ多芸だな、と思ったのが唯一の関心ごとでした。

なんかごめん!


曲そのものに文句を付けたいワケではなくてですね。
「ディ~エ~ス イッレッ♪」って、「緊迫・迫真のテーマ」としてド定番なばかりか、そのお約束を逆手に取って、コマーシャルなどで、「シュール・ギャグのテーマ」として用いる演出が、もはや陳腐であるような、そういう曲だと思うのです。
それをプロモーションで使うのは、特別に気を使わない限り、陳腐な、作為的・滑稽演出のイメージが付いてくるもんだと、俺は思うのですが、どうなんでしょ。
カイエダさんがキリスト的人物になっていくのを見越しての使用なのかもしれませんが。もしくはプロモーションはアマゾンにおまかせなのか。

なんかこういう、あんま考えないでBGM付けてんじゃないの?っていう類のもの、気になっちゃって。

最近だと「VIVANT」で、ゴッド・オブ・ウォーの曲が(しつこく)使われていてムズ痒かったです。(作品を侮辱するつもりはないが完全に曲負けしていたと思う。血沸き肉躍る戦神の闘いに比べて、コワモテ警察に主人公が追い詰められてるよ、ってシチュエーションではどうもね。)
序盤でそれだったから不安になったのだけど、ドラマは楽しめました。ゼノギアス好きの人間があのスジで楽しめないワケない。

あとは、警察24時的な番組で、BGMがパト2の「ワイバーン」だったやつ。あれも・・・決して、警察のお仕事を軽んじるような意図はありませんが、ヘリウム声の酔っ払いを相手する映像に使う曲では、ないかなと・・・変に大仰で。劇伴で聴いてない人がどう思うのかわかりませんけど。

上でやまなみ圧潰シーンに不満を書きましたが、ああいったシチュエーションだとワイバーンが頭をよぎるんです。で、実写なのに、アニメよりも真に迫った感がないぞ、と。だからシロート考えでは、CGとか使ってるから実写のアドバンテージがないんだろ?と言いたくなるのです。
汗の滲む艦長の顔でも映しながら、「やまなみ圧潰!」火星のサビあたりがデェェ~ンとでも入れば、サスペンスになるんじゃないか?っつー、3流演出ですが。

プロはそういった迫力頼みの技法を嫌うのかもしれませんね。けど、パト2のサウンドリニューアル版のあのシーンって、抑えていてショボいんですよ。