ハイザックなどの諸々

イラストのために設定資料を見ていたら、どうにも気になることがあって、集中できない。主にハイザックについて。

手元の資料が少ないうえに新しいものを買っていないので、補強としてWikipediaとアニヲタWikiを覗いてきました(内容はほぼ同じでした。編集しているのは熱心な現役ファンのひとだと思うので、情報は新鮮でしょうし、信用度もあると思います。羅列情報の食い違いに気を付ければ)。

↓↓とっくに先人達に考察されていることだとは思いますが↓↓

ハイザックが2つのビーム兵器を稼働できないことについて。

wikiによれば「ハイザックが2つのビーム兵器を稼働できない理由は、連邦系とジオン系の技術を掛け合わせる設計の無茶から機体内部に余裕が持てず、外部パイプでどうにか1つ稼働させる分の電力供給路を確保しているから。実際は同時稼働は不可能ではないが、ライフルのEパックの再充電中にサーベルに回す電力が足りなくなり、武器のブレーカーが落ちる。」出典はプラモ説明書らしい。

図鑑では出力不足や設計の問題とされていたのが、そういうことだったのかと…合点が…いかないような…。

①電力管が内か外かで出力に影響するのか? ②サーベル使用時に充電自動オフくらい出来ないのか? ③その状況って最後のEパックを充電中のライフルを持ったままの格闘戦? ④Eパックはメガ粒子の弾倉じゃないのか? ⑤武器側にブレーカーがあるの?

疑問が尽きぬ。2刀流が可能なのかもわからないし。それと、ザク的なパイプは電力系なんですね。あれが動力系なら、両軍の技術の混合という設定が、ジオンのパルス駆動と連邦のモーター駆動を合わせているということで、外見から納得できたのですけど(なんならZ時代でも以降でも、多くの機体に腕のパイプが見られますが、あれらは動力管か、武器用電力管か、モーター駆動用電力管か、また別の機能なのか。戦力としての生命線を露出させているのには違いないので無防備とも思いますが、ビーム被弾で終わりなので、いいのか)。

見た目のイメージはともかく、その2方式の駆動系技術の併用によって、動力炉の負担は増えるが運動性も増える、とすれば、武器へ供給する分のエネルギーが減るにしても、実用の上で問題があるでもないので、ジムⅡよりも軽量・高推力の本機は、総合性能に各段の違いがあるゆえに時期主力機に採用され、地球主義エリート部隊(宇宙人的見た目のMSなんぞに乗りたくないであろう)のティターンズにも配備されたことにも説明がつきませんか? 

ライフルとサーベルの同時使用なんてアムロでもなかなか見せない芸当です。Eパック式によって弾数は増えているはずですし、弾が尽きたなら後退するのでは? その状態で不意に格闘戦になった場合にも、ライフルを保持するよう規定されるほどフトコロが寒いのか。そもそも、新式のライフルなのだから、新型のハイザックの特性に合わせて作られている、とした方が自然だと思います。wikiによると、ゲームでの描写によって、元々はアクト・ザクのものをEパック式にした、ということになったそうですが、調整はするでしょ…。ジェネレータ出力はアクト・ザクと12KWしか差がないのだから。

それで欠陥機だなんて、あんまりだ。あと、動力炉自体が廉価低性能とか、無理に組み込まれた連邦系動力炉が両軍技術の混じった機体に合わないとか。連邦MS系の動力炉がジオン系技術のパルス駆動にうまく適合しない、というのは想像できますが、それだと駆動方式併用が無駄になってしまう(というか杜撰すぎる)ので、パルス生成に相性が悪くエネルギーロスが大きい(その辺の科学的仕組みはまるで存じません)ということで面目は保てるのかな…。

駆動方式に限らず総合的な設計では、ジオン系MSの方が運動性能とか、乗り心地?とかは優秀なのでしょうか。連邦は、ジオン系技術を取り入れるまでは、MSを改良するに、装備の性能を上げることは出来ても、完成度を上げることは出来なかった。というような解説もあります。(ジオンの残光巻末 U.C.MECHANICS)

ザクを継承した見た目については、(あとから出てくる設定に照らして言及するのは何ですが)ジオンの技術を使うからといって、まんま近づけなくたっていいのに。と思います。(パイプは仕方ないにしても)モノアイ・トゲ・右肩シールド・スカート・その他ジオン系フォルム(脚の大きさなどは、機構が絡むのでしょうが)の組み合わせが、コスパがいいのか。トゲやシールドは、検証の結果MS戦術に実にマッチしていたとか?曲面構成のザクよりも、平面構成のジムの方が作りやすいような気がするのですが(この辺、ドーベン・ウルフに関しても、あの平板装甲はコスト減のためだと思っています)。

開発については、連邦とアナハイムとの共同ということになったようです。確かに、図鑑をめくっていたら、YRMS-106ハイザック先行量産型というのがA.O.Z.のページに載っている。「アナハイムがMSメーカーとして初めて世に送り出した機体」(大全集2013)らしい。GPは抹消済みだからですね。アナハイムめ…ジオン系技術陣によるGP02はガンダム系の見た目に作れたのに←後発と比べる野暮なつっこみ

発展型のマラサイはアナハイム製ですから、ハイザックも元からアナハイム製とした方が系譜に辻褄が合う、ということなんでしょうか?同本のハイザックの解説には「連邦軍が公国系技術者に開発させた」とあります。アナハイムはジオニックを吸収していますから、設定は合いますね。しかし、見た目に加えて、開発も月となると、地球選民思想のティターンズの主力機てのはいよいよ変じゃないか?性能要求だけして、外ヅラは指定しないのか…(ティターンズ製のバーザムでは連邦系?のボディになりましたね。モノアイだけど)。いっそユニコーン方式で、全部バイザーにしてしまえば?

更に、A.O.Z.のページを見ていくと、バウンド・ドックの元型っぽいもの(TR-4)はマラサイの強化形態っぽい。そういう系譜になったんだ…。そのマラサイの試作機もA.O.Z.に出ているのですが、性能(出力の高さ)がTR-4のコアに最適だってんでティターンズに挑発されたとのこと。ドックのプランが先に立ってたんかい。

マラサイは開発段階ではアナハイムが独自に作ったものなのでしょうか。エゥーゴが要求した性能は実現できませんと、後に要求を少々下回る内容のネモ(推力・出力共にマラサイより低く、重量は上。全備重量は下。タンク容量の差か?)が渡されるけれど、本命の品はティターンズに…なんて?その代わり高く売った?エゥーゴから納入先が変わったのはプラン段階からなのかも。

話逸れますが、A.O.Z.の藤岡先生のデザインについては、ロボット好きの自分には唸るものがありますが、ガンダムファン(と言えるだけの最低限の好きな気持ちぐらいはあると思います…最近のは見てないけど)の自分には積極的には受け入れたくはないものです。個人的には、デザインの文法・設定の根幹からオリジナルとは別物のように見えて、どうも…(特に超末端肥大な感じが)。MSの系譜を解いてしまう展開も想像の幅を狭めてしまって、あまりおもしろくない←と言ってもデザインでしか知らないのだけど。カトキ先生の時も同じく考える方はいたんでしょうか?世代じゃないのでわかりません…。近藤先生(もしくは、サンダーボルト)のような世界だったならね…。ヘイズルとか、見た目は太くてかっこいいとは思うんですよ?A.O.Z.好きの方はお気になさらないよう。

ハイザック・カスタムとなるとビーム兵器同時使用が解禁されます。デザイナー藤田さんの遊びで生まれた機体らしいですが、確かに、肩から前腕へのパイプが無い。ハイザックの改修機として、腕のパイプだけ無くしたのを描いてもいいかもな…と思ったら、そういえば近藤版はそうだった(笑)。カスタムについて、wikiを覗いたら、ジェネレータをアナハイム製に換装したらしい。現地改造のレベルではないですね。ハイザックをどこで生産しているのかは知りませんが、アナハイム製は腕パイプが無いとか、腕パイプは初期生産分だけとか、順次改修されたとか、設定してしまえばどうでしょう。<追>(ホビー・ハイザックにもありませんでしたね)ハイザックの配備開始からグリプス戦役までの年数は、機体の問題を払拭するに十分な期間だと思います。

ネモの話で、装備は量産を急いだためにGMⅡのライフルとリック・ディアスのサーベルの流用。と説明されますが、むしろ共通装備である方が都合がいい、というか自然でしょう。(共通といえば、ハイザックとマラサイは同じライフルを装備しますが、ハイザックとガルバルディβのサーベルが共通という設定はあるのでしょうか?見た目だけ?)実戦で通用している限りは専用のものを作らなくたって。

エゥーゴは連邦系戦力の寄せ集め集団であるうえ、アーガマ・ラーディッシュ隊は試作機や新型がごた混ぜ。運用できるのが専用装備に限られると、それを消耗・故障した場合の本体は戦力になりませんし・機種の数だけ特性の違う武装があるというのは、それだけ整備の負担が増えてしまうでしょう。(あれ?なら、その多様な機体の整備は…?Z計画の機体メンテナンスは似たようなものなのかも…。)

クレイ・バズーカは共用してますし、ディアスはガルバルのライフル使ってますから、上記の部分に敢えて突っ込む必要はないのですけど、そのライフルをどこから仕入れているのかは疑問です。武装についても何社がどれを作っている、という細かい設定があるみたい。でも結局は全部アナハイム傘下ということになるんでしょうね。グリプス戦役からは全部アナハイムのせいというか…SFSも怪しいですね。ティターンズに続いてネオ・ジオンでも運用されるベース・ジャバーとゲターは、入手経路も謎ですが、アクシズのMSとの連携と、母艦での運用が平然と出来ているのが、また疑問。ホバー飛行機を母艦の内部に降ろすのって、設計から考慮していないと難しい気がします。

さておき、絵描き的には、同じ武器を構えていると統一感で画面が締まるので好きです(しかも作画が楽です)。今描いているのもそんな感じにしています。

これは遊びで、ジムの装備をさせたハイザック。

語るに落ちましたが、絵の状況に入り込めるとモチベーションを保てるので、制作のお供に妄想しているだけです。オレ設定が正義だと思ってはおりませんので、大目に見てください。

設定については詳しい方に教えていただけるとありがたいです。随分間違ったことも言っていると思いますので。

<以下余談>

こんな…もう世にありそうな文を書いているだけで随分時間が経つものですね。ガンダム世界を描こうとしてみると、何故今まで気にしていなかったのか、不思議なくらい疑問が湧いてきます。MkⅡの肩などの、見た目の問題だけ気にしていて、設定についてはまるで考えたことがなかったのが、軍事やSFの方面をちょこちょこと齧り始めたおかげで、中身についても気になり始めました。マニアの方々はこんな楽しい想像をしていたのかと、少々悔しい思いです。私の場合は、絵にするときにどう楽しめるかが本位なのですけど、何も知らないと描けないのですよね…。

事の仕組みの1から10まで、パッと知れたら、いいのに。

<更に余談>

兄上に勧められて、だいぶ前に映像のハサウェイを見たのですが、ジェガンの消防タイプ(ポンプ装備で消火栓に繋いでた気がする)が気になって。あれ、小説にも出てくるんでしょうか?MSが消火活動をしたって、別段おかしくはないと思うのですが、現場までどうやって来たのでしょう?①徒歩か、②運搬車か?③飛んでということはないと思うのですけど(ホビー・ハイザックとか、非軍用MSの免許はどうなってんだろ)。

①消防署か、付近の基地から道路を歩いて来た…のか?出来なくはない。②緊急車両にしても、サイズが問題で、到着は遅れそう。消火には加われませんし。素直に消防車両の方が…それか、消防MSよりも、MSキャリアサイズの消防車の方がまだマシかも。(ただしMSには、瓦礫撤去の素質がありそうです。図体が大きすぎる気はしますが)③速そうだけれど、着陸地点の確保とか、うまく降りないと地面にヒビ入るとか、排気でモノがぶっ飛んで壊れるとかすると、嫌がられそうだし。飛行装備の維持費とか。一度の跳躍で着かなければ、ルート上の着地点の選定とか。

詳しい方は教えてください。


[追記]

考察済みのことであろうと言ったが、これ御津羽先生の記事のパクりだ!→「ハイザックとジムⅡ

いつか読んでたはずで・・・。しかも冗長になってるし。恥ずかしい。